発足趣意書

1.目  的


中部圏は、高い国際競争力を誇る自動車、機械、電子部品デバイス等を始め、セラミックス、化学、金属等の多彩なモノ作り産業における開発・生産の中核機能が集積しており、我が国有数のモノ作り圏域を形成しています。

また、2005年9月、環境を主要テーマにした21世紀最初の国際博覧会である愛・地球博が成功裏に閉幕しました。そこでは、環境の世紀にふさわしい様々な社会的取組や環境技術の実用化が展開され、内外から高い評価を得ることができました。

こうした中、EUにおけるRoHS指令、REACH規則、EuP指令などをはじめ世界的な規模で製品に関する環境制約が進展しており、環境と経済の調和を図りつつ、我が国経済の成長エンジンであるモノ作り産業が更に発展するためには、環境・エネルギー負荷を低減する効果の高い製品(エコプロダクツ)の設計、開発、製造を促進し、こうした製品市場の創出、拡大を図ることが重要です。

一方、現状をみるとエコプロダクツの開発、設計、製造は主に最終セットメーカーを中心に進んでおり、モノ作りを根幹で支えている企業(素材、加工、部品等のサプライヤー)では、人材不足、市場ニーズの把握が困難、国内外の環境規制動向等の情報不足などの理由から、環境適合設計・分析・評価する手法である「エコデザイン」の導入が進まず、サプライチェーン全体の取組となっていない状況にあります。

市場のグリーン化(環境付加価値の創造)に向けた新しいイノベーション・モデルを当地域から我が国全体へ広め、世界へ発信していくことは、域内の産業競争力の強化に寄与するとともに、持続可能な経済発展に向けたダイナミズムを形成することとなります。

本「エコプロネット」は、こうした認識の下、域内の強みであるモノ作り技術・ノウハウにエコデザインの導入を促進し、産業競争力に溢れたより高次のモノ作り圏域の形成を目的に、エコプロダクツ(環境適合製品)、エコプロフェッショナル(環境人材)、エコプロフィット(環境付加価値)の3要素を基軸とした有機的なネットワークを形成し、中部圏から世界に向けてエコプロダクツ市場の創出、拡大を目指します。


2.活動内容


部品や素材等を含むエコプロダクツ市場の創出、拡大に意欲的な企業、大学、自治体、研究機関等が中心となって、

①「環境付加価値」の普及啓発

エコプロダクツを普及するためのシンポジウム、フォーラム、ワークショップ、展示会出展事業及びウェブサイトによる情報発信事業

②「環境適合製品」のモノ作りを促進

製品づくりの川下、川上事業者を中心に各支援機関等の人材交流事業

③「環境人材」の育成

環境適合設計(DfE)や分析・評価手法(LCA)スキルの習得を目的とした実践人材、普及人材の育成事業等を展開します。


平成18年10月16日


エコプロネット発足発起人

モノ作りエコデザイン推進会議 座長 加藤征三(三重大学大学院工学研究科 教授)

経済産業省中部経済産業局長 佐藤樹一郎